卓球女子涙の銀 伊藤、平野は“楽しかった” 石川「2人には感謝しかないです」
「東京五輪・卓球女子団体・決勝、日本0-3中国」(5日、東京体育館)
日本は第3試合の平野美宇も敗れて、銀メダルで今大会を終えた。日本は団体でロンドンの銀、リオデジャネイロの銅に続く、3大会連続のメダルとなった。中国は五輪4連覇。3選手とも、中国にはね返されたことには悔しさをあらわにしながらも、五輪に出場したことの喜びなどを前向きに語った。
3人とも試合を放送したNHKによるインタビューには、目に涙を浮かべて応じた。エースの役割を担った伊藤美誠は「最後の試合が終わったんですけど、楽しくできたと思います。最後まで。もちろん勝ちたかったのは一番ですけど、悔しい気持ちがすこくあります。でもやっぱり、楽しくできました」と前向きに語った。平野は「すごく悔しいですけど、この舞台に立ててすごく楽しかったので、まず立てたことにいろんな方に感謝したいです」。石川佳純は日本チームについて、「本当に心強い2人で、チームワークもすごくよかったですし、オリンピック前の合宿から最高の雰囲気でできたので2人には感謝しかないです」と思いを語った。
第1試合のダブルスは、石川、平野の“かすみう”ペアが出場しワン・マンユ、チェン・ムンのペアと対戦。第1ゲームをとったものの、第2ゲームで差をつけられ、第3、第4ゲームも競り合った末に落として敗れた。
第2試合は伊藤が、シングルスの準決勝で敗れたソン・エイサと再戦。第1、第2ゲームを落とした後、第3ゲームは11-3と取り返した。しかし、第4ゲームをエッジボールなど不運な失点が重なったこともあり落として、敗れた。
第3試合は、平野とワンの対戦。第1ゲームを5-11で落とすと、第2ゲームも開始から3連続ポイントを許して平野がタイムアウト。次の1点を取り反撃。平野の得意な高速ラリーで3-3に追いつき逆転した。中盤にポイントを重ねたが、ワンも崩れず7-7に追いつかれる。終盤まで競り合い9-9。ここから続けてポイントを落とし、第2ゲームも奪われた。
後がない第3ゲーム。開始からリードを奪われた平野。追いつけずに敗れた。