萩野は感涙「1番幸せなオリンピックだった」メダルは「これっぽっちのものに感じて」

 レース後、抱き合う瀬戸大也(左)と萩野公介(撮影・高部洋祐)
 レース後、肩を組んで記念写真に納まる瀬戸大也(左)と萩野公介(撮影・高部洋祐)
 レース後、瀬戸大也(右)に笑顔を向ける萩野公介(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・競泳男子200m個人メドレー・決勝」(30日、東京アクアティクスセンター)

 日本の両エース、瀬戸大也(27)=TEAM DAIYA=は1分56秒22で4位だった。この種目でリオ五輪銀メダルの萩野公介(26)=ブリヂストン=は6位で、1分57秒49だった。瀬戸は100分の5秒でメダルには届かなかったが、レース前は2人でグータッチ。レースを終えると、東京五輪決勝のプールで、盟友2人が熱い抱擁を交わした。

 高校3年で出場したロンドン五輪では銅メダルを獲得し、16年リオ五輪では金銀銅3つのメダルを獲得した萩野。しかしリオ五輪後は不振に陥り、競技から離れ休養するなど、苦難の連続だった。それでも「水泳が好き」との思い1つでこの東京五輪の夢舞台までたどり着いた。

 「今回は決勝1種目しか残っていなくて順位も悪いけど、一番幸せなオリンピックだった」と萩野。「メダルや結果にこだわる人から見れば『何言ってるんだよ』と思われるかも知れないけど、僕自身はあまりそうは思っていなくて」と切り出すと、思いがあふれた。

 「そういうもの(結果)にとらわれて、ずっと前ばかり見てしんどいなと思ったとき、パッと後ろを振り返ったら、応援してくれる人や支えてくれる人がいた。平井先生をはじめたくさんの人がいることに、言葉が正しいか分からないけど、気付けた。金メダルとかメダルとか、言葉は悪いかも知れないけど、本当にこれっぽっちのものに感じて。そんなものより、たくさん僕は大切なものをみんなからもらっていたと感じたから、水泳続けて本当に良かったと思います」。感謝の言葉とともにあふれ出る涙を抑えることができなかった。

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