石川佳純が準々決勝で逆転負け メダル獲得ならず ロンドン五輪以来となる4強を逃す
「東京五輪・卓球女子シングルス・準々決勝」(27日、東京体育館)
世界ランク10位の石川佳純(28)=全農=は、同47位のユ・モンユ(シンガポール)に1-4(11-8、5-11、12-14、6-11、2-11)で逆転負け。4強入りを逃し、悲願のメダル獲得はならなかった。
過去の対戦成績で9勝8敗とほぼ五分の相手に、幸先良く第1ゲームを奪ったものの、その後は要所で競り負けて3ゲーム連取を許した。第5ゲームも、立ち上がりから10連続失点。無念の完敗だった。
3大会連続五輪出場。前回リオデジャネイロではまさかの初戦敗退を喫したが、経験を生かしてここまでは順調に勝利を重ねてきた。初戦はオラワン・パラナン(タイ)に4-2で勝利。4回戦では世界ランク17位のソフィア・ポルカノバ(オーストリア)を4-0のストレートで完勝した。
26日に行われた混合ダブルスで水谷隼(32)=木下グループ、伊藤美誠(20)=スターツ=組が金メダルを獲得。「すごくうれしかった」。平野美宇(日本生命)とテレビ観戦したといい「誇りに本当に思う。続けるように私も頑張りたい」と話していた。
ライバルの平野との激しい代表争いを勝ち抜き、シングルスの出場権を獲得。後輩の思いも背負ってベストを尽くしたが、無念の敗退となった。