瀬戸大也ぼう然 200mバタも決勝進めず「悔しいを通り越してよく分からない」

 「東京五輪・競泳男子200mバタフライ・準決勝」(27日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートルバタフライは19歳の本多灯(アリーナつきみ野SC)が1分55秒31の8位で決勝進出。19年世界選手権銀メダルの瀬戸大也(TEAM DAIYA)は1分55秒50の11位でまたも決勝進出を逃した。

 足が重い。歩けど歩けど、なかなか前へは進まない。プールから上がった瀬戸は、ぼう然とした表情で取材エリアへと向かった。

 「2種目ともこういうイメージじゃなかった。悔しいを通り越してよく分からない」

 大本命の400メートル個人メドレーで予選落ち。切り替えて臨んだ200メートルバタフライだったが、終盤ジリジリと順位を落とし、またも準決勝敗退に終わった。金メダルを目指してきただけに、そのスタート台にすら立てない現状を受け止めるのは至難の業だ。

 だからこそ、残す200メートル個人メドレーへ瀬戸は「ベストを出せば金もあり得なくはない。そこまで自分が切り替えられるか」と大きく口にし、自分を奮い立たせた。超プラス思考の父の影響で瀬戸も根っからのポジティブ思考。浮上の糸口を模索している。

 同時に「ライバルのことより、自分自身の泳ぎ方を整理したい」と冷静に現在地を見つめ、雪辱を誓った。

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