サーフィン都筑有夢路が涙の銅「信じられない」「絶対取るという気持ちだった」
「東京五輪・サーフィン女子・3位決定戦」(27日、釣ケ崎海岸サーフィンビーチ)
東京五輪新種目のサーフィンで都筑有夢路(あむろ、20)が、キャロライン・マークス(米国)と対戦。見事に銅メダルを獲得した。台風の影響で難しいコンディションの中、接戦を制して両手を突き上げた。
銅メダル獲得直後は涙もみせた都筑。「すごくうれしくて今でも信じられない感覚です。波のコンディションも難しくて気持ちとしては絶対に銅メダルを取るという気持ちだった。やれるだけのことをやるしかないと思って、それで5点を出せて良かったです。気合いでした」と笑顔で振り返った。
1回戦では気合が空回りし、最下位の4位。だが、徐々に本領を発揮し、2回戦はトップ通過、3回戦でプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)4位、準々決勝でも同3位と次々と強豪を撃破した。
都筑は幼少期から風呂おけに乗って湯船に浮かぶほど運動神経が良く、小学校5年で兄の影響でサーフィンを始めた。メキメキと実力を付け、今年4月にプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)に初参戦。現行制度では日本女子初の快挙だった。初出場の五輪でも堂々たる結果を残した。
自身の名前「有夢路」について問われ「漢字はかっこいい。その通り自分の人生があると感じた」とうなずいた。
◆都筑有夢路…2001年4月5日 神奈川県出身 名前は「有夢路」と書いて「あむろ」と読む。由来はガンダムのアムロ・レイでも引退した歌手の安室奈美恵さんでもなく、両親が「男の子っぽい名前にしたい」と付けた。ニックネームは「あむちゃん」。穏やかな話し口調も魅力の一つだ。