瀬戸大也「悔しい通り越してよく分からない」200mバタ敗退 またも決勝逃す

 準決勝で敗退し、力なく引き揚げる瀬戸大也(撮影・高部洋祐)
準決勝で敗退し、力なく引き揚げる瀬戸大也=東京アクアティクスセンター(撮影・高部洋祐)
 スタンドから仲間を応援する池江璃花子(撮影・高部洋祐)
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 「東京五輪・競泳男子200mバタフライ・準決勝」(27日、東京アクアティクスセンター)

 瀬戸大也(TEAM DAIYA)は1分55秒50の11位で準決勝敗退に終わった。

 大本命の400メートル個人メドレーで予選落ちした瀬戸。切り替えて臨んだ200メートルバタフライだったが、またも決勝の舞台に立てなかった。

 前半の100メートルを組4番手の54秒61でターン。粘りたかった後半でペースアップができず、じりじり順位を落とし組7着だった。レース後はぼうぜんとした表情で電光掲示板を見つめた瀬戸。取材エリアでは「やるべきことはやって臨んでいるので。その中で決勝に進めないのは悔しいし、自分の感じ的にも(ここまでの)2種目ともこういうイメージじゃなかったので…。悔しいを通り越してよく分からない」と絞り出した。

 五輪の1年延期でモチベーションの維持に苦戦し、その後も昨秋の不倫問題で昨年末まで活動停止処分。その後は気持ちを切り替え、同級生の浦瑠一朗コーチとともに準高地の長野県東御市を中心に調整を続けており、練習への手応えも口にしていた。

 しかし、レースでは終盤失速する展開が目立つ。「集中できているし、レースも自分の中では持って行けている。どちらかというと、泳ぎの勢いがイマイチ出てきていない。今日も行っているつもりだけどブレーキが掛かっている感じがする」と瀬戸。「ライバルより自分自身の泳ぎ方を整理したい」と懸命に現状を受け止めた。

 19歳の本多灯(アリーナつきみ野SC)は1分55秒31の8位で、28日の決勝へ進んだ。

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