中国の警戒心が現実に“大魔王”伊藤美誠が見せた不敵な笑み 水谷隼と快挙の金!

混合ダブルス決勝第7ゲーム 優勝を決めた伊藤美誠(左)水谷隼=東京体育館(撮影・堀内翔)
混合ダブルス決勝第7ゲーム 得点が決まりガッツポーズをする伊藤美誠、水谷隼=東京体育館(撮影・堀内翔)
混合ダブルス決勝第6ゲームを落とした伊藤美誠(左)、水谷隼=東京体育館(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・卓球混合ダブルス・決勝」(26日、東京体育館)

 卓球王国中国の前に“大魔王”が立ちはだかった。今大会から採用された混合ダブルスで、世界ランキング2位で第2シードの水谷隼(32)=木下グループ、伊藤美誠(20)=スターツ=組が金メダルを獲得した。日本卓球界初の金メダルに輝いた。

 第1シードの許シン、劉詩ブン組(中国)と対戦し、4-3(5-11、7-11、11-8、11-9、11-9、6-11、11-6)で激闘の末、破った。

 メキメキと力をつける伊藤を“大魔王が現れた”と中国紙が報じたのは18年11月。スウェーデンオープンでトップ選手が次々と伊藤に完敗を喫し、警戒心を高めた。そして、その恐れは的中した。

 前日、伊藤は対中国を相手にしても「久しぶりの対戦で楽しみですし、まだ一度も勝ったことがないので、思い切って楽しんで勝ちたい」と語っていた。その言葉通り、この日、伊藤は何度も不敵な笑み。緊迫する展開を楽しむかのように、相手に視線を送り続けた。最終セットも臆することなく“みまパンチ”を連発。宿敵を後ずさりさせた。

 試合後、伊藤は「すんごくうれしいです。沢山の方が応援してくれて本当に楽しかったです」と笑顔。相棒の水谷隼は「本当に中国に世界大会で沢山、負けてきたのでうれしいです」と、満足げにうなずいた。

 日本にとって高く、大きい壁だった中国。ついに卓球界の歴史が変わった。

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