小野塚が銅 おじいちゃんやった！
2014年2月22日
１１年４月、スキーのハーフパイプが五輪種目に決まると、アルペンからの転向を決意。国内では先駆者不在のため、スノーボード・ハーフパイプで五輪代表の青野令（日体大）を指導する綿谷直樹氏にも師事した。「スノボからのインスパイアはハンパじゃない」という経験に加え、家の中でもスキー靴を履いていたという幼少期から培ったスキー技術は、わずかな期間での急成長につながった。
本大会でのルーティンは昨季と同じ。「一番安定しているから。去年よりも質は上がっているし、確実にゴールできる」。有力選手が失敗する中で、安定した滑りを披露。「上位２人には完敗」と話すが、狙い通りの銅メダルだった。
この姿を見せたかった。１２年３月、母方の祖父・勝利さんが６８歳で逝去。がんを患い、１１年末から「年は越せないかもしれない」と言われたが、おじいちゃん子だった小野塚を待っていたかのように、海外遠征から帰宅した日に天へと旅だった。祖父の亡きがらに抱きつき、号泣しながら「絶対、五輪に連れて行くから」と誓った。
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