山本涼太 ドイツ選手に巻き込まれ転倒の不運「最後のタッチまでいい展開でやりたかった」 渡部暁斗からのバトン「託していただいていいんですか?」
「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー複合男子団体スプリント」(19日、プレダッツォ・ジャンプ競技場&テーゼロ距離競技場)
日本は6。22年北京五輪ラージヒル団体銅メダルメンバーの山本涼太(28)=長野日野自動車=は今季限りで現役を退くレジェンドの渡部暁斗(37)=北野建設=と激走した。
日本の第2走者を務めた山本にとって不運だったのは8周目。それまではノルウェーなどと5チームで第1集団を形成していたが、前を走っていたドイツ選手に巻き込まれる形で転倒した。ドイツ選手はその後2度目の転倒があったが挽回し、逆に山本は遅れてイタリアにも抜かれて6位に転落した。
レース後は渡部とともにインタビューに応じた山本。「背中を追いかけてきた暁斗さんが引退する。最後のタッチまでいい展開でやりたかったのが正直なところ」と悔しがった。
それでも「見ていただいてどうでしょうか。すごく面白い展開だったと思います。この複合はやっぱり五輪で続けていってほしい」と話し、今季残りシーズンも「最後の最後まで背中を追いかけてやっていきたい」と前を向いた。
渡部らが切り開いてきた複合の道をどう続けたいか問われた山本は「託していただいていいんですか?」と隣の渡部に質問。うなずかれると「託されるみたいなので、個人でメダルを取っていない。世界選手権でも表彰台に乗っていないので、もう一度表彰台を目指してやってきたい。暁斗さんを越えられるような成績を出し続けていければ」と誓った。
◆山本涼太(やまもと・りょうた)1997年5月13日、長野県出身。早大出。22年北京五輪団体では後半距離でアンカーを務め、銅メダル獲得に貢献した。22-23年W杯のベストジャンパーに選出。25年世界選手権個人ラージヒル8位。167センチ。
