渡部暁斗「久しぶりにワクワクして走れた」 6度目五輪で完全燃焼 「最後、いいオリンピックだった」 最後に「皆さん今まで応援ありがとうございました」と感謝

 「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー複合男子団体スプリント」(19日、プレダッツォ・ジャンプ競技場&テーゼロ距離競技場)

 日本は6位だった。今季限りで引退する渡部暁斗(37)=北野建設=は、自身6度目の五輪で最後となるレースを締めくくった。22年北京五輪ラージヒル団体銅メダルメンバーの山本涼太(28)=長野日野自動車=とともに、大雪の中を滑走した。

 レース後「いいジャンプできなかったですけど、クロスカントリーはすごく滑ってくれて、今日はちょっと面白い展開に持ってこれて久しぶりにワクワクして走れた」と振り返った渡部。「本当に苦しい4年間でやる意味あったのかなとく位だった」と言いながらも「最後、本当に何もなくなるまで戦い続けるっていうところを自分自身で向き合うことができて。本当に最後、いいオリンピックだったと思います」と話した。

 日本は前半飛躍で3位。後半距離へ「もう、何も残らないぐらい全て置いていきたい」と完全燃焼を誓った渡部が第1走者として、首位ドイツから21秒遅れでスタートした。

 途中はドイツ、ノルウェー、オーストリア、フィンランドと第1集団を形成したが、8周目で山本が直前を走ったドイツ選手に巻き込まれる形で転倒。イタリアに抜かれ6位で渡部のラストランに託した。

 渡部は最後の1周を激走。山本のお尻にタッチして終えると、左拳を握ってコースを離れた。

 渡部にとって6大会連続で最後の夢舞台。14年ソチ五輪、18年平昌五輪の個人ノーマルヒルでは銀メダルを獲得した第一人者だ。最後のレースを終え「長くやってて何をやりたかったかも分からないくらいなんですけと」と渡部。それでも「道なき道をかき分けてここまで来て。それが面白かったっていうのもある。極められたという気はしなくて、まだ道半ばであきらめる感じだが、すごく今いい人生だったなと思ってます」としみじみと話した。

 満開の桜は咲いたかと問われると「咲いてましたね。ここに来て季節外れの桜は探せなかったが、本当に最後の花びら1枚が散っていくまで皆さんに見ていただけたと思います」と胸を張った。インタビューの最後に自ら「本当に皆さん今まで応援ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです」とテレビの向こうのファンに思いを伝えた。

 ◆渡部暁斗(わたべ・あきと)1988年5月26日、長野県出身。98年長野五輪のジャンプを会場で観戦して小学4年でジャンプを始め、中学1年から複合に取り組んだ。06年トリノから五輪6大会連続出場。14年ソチ、18年平昌で個人ノーマルヒル銀メダル。22年北京五輪ではラージヒル個人・団体それぞれで銅メダル。173センチ、60キロ。

関連ニュース

ミラノ・コルティナ五輪最新ニュース

もっとみる

    ミラノ・コルティナ五輪速報

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス