“タイガ”スタイルで銀メダル 長谷川帝勝が日本勢この種目初の快挙 名前はゴルフのウッズに由来 スノーボード男子スロープスタイル
「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード男子スロープスタイル・決勝」(18日、リヴィーニョ・スノーパーク)
長谷川帝勝(20)=TOKIOインカラミ=が悲願の銀メダルを獲得した。決勝1回目でマークした82・13点を守り抜いた。
優勝は1回目に82・41点をマークした蘇翊鳴(中国)、3位は79・36点のジェーク・キャンター(米国)だった。日本の木俣椋真(ヤマゼン)は72・80点で11位だった。
長谷川は決勝1回目は3つ目のジャンプセクションでロデオはバックサイドの1260でグラブを持ち替えるトリック。82・13の高得点をマークし2位につけそのまま逃げ切った。
2005年10月23日、愛知県岩倉市出身。父・俊介さんの「強い名前にしたい」との願いから、当時5度目のマスターズ優勝を果たすなど全盛期だったゴルフのタイガー・ウッズを由来に、帝(みかど)に勝つ意味を込め、帝勝(たいが)と名づけた。
スノーボードは父の影響で4歳から開始。将来的にサーフィンをさせる予定で兄とともに雪山に通わせたが、「寒い。雪は嫌だ」などの文句を一切言わなかった。むしろ「カードとかお菓子とか買ってあげるよ」とニンジンをぶらさげれば、何も言わずとも黙々と滑り続ける。上達は早く、スロープスタイル&ビッグエアの道に自然と進むことになった。
自分を律する力が強く、朝はゲレンデのゴンドラが動く3時間前の午前5時に必ず起床する。シャワー浴か入浴で体を温め、その後はストレッチとトレーニングに1時間。朝食を食べ、時間に余裕を持って家を出ることがルーティンだ。
トップアスリートには少なからず競技力が向上する分岐点があるものだが、長谷川はなく「常に全力でやっていたのでターニングポイントがない」と言い切る。「常に一定の状態を保っていられる方が良いので」と当たり前のことを当たり前に実行していく。その究極形が強さの秘密だだ。
21年世界ジュニア選手権ビッグエアで優勝すると、23年には世界選手権を日本人で初制覇。世界で初めて4方向で横5回転半技に成功するなど、快挙を成し遂げてきた。今回の五輪ではビッグエア11位と悔しい思いを味わったが、スロープスタイルでリベンジを果たしてみせた。
