“りくりゅう”が大逆転金メダル!三浦は呆然キョトン、木原は男泣き 秘話明かす失意のSPで「もう終わった」涙の木原を引っ張った三浦「今回は私がお姉さん」
「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケートペア・フリー」(16日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
世界王者でSP5位からの逆襲を狙った“りくりゅう”こと三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=で会心の演技をみせ、世界歴代最高となる158・13点をマーク。合計231・24点とし、現行採点方式となった06年トリノ五輪以降最大となる6・9点差を大逆転し、金メダルを獲得した。
冒頭に圧巻の高さでトリプルツイストを決めると、続く3回転トーループ-ダブルアクセル-ダブルアクセルも成功。力強いリフト、スロー3回転ルッツを軽やかに決めた。後半も3回転サルコー、リフト、終盤のスロー3回転ループなどりくりゅうらしい細部まで息の合った演技で滑り切った。終盤にも笑顔がこぼれ出る演技。演技を終えてると木原は歓声に応えながら号泣した。
世界歴代最高得点が表示されると、三浦は絶叫。木原も力強くガッツポーズした。
金メダルが決まると、三浦はなかなか信じられないかぼう然とした表情を浮かべ、木原は泣き崩れた。各国の選手と健闘を称えあった後、木原は座り込み、涙、涙。三浦に背中をさすられていた。「今日泣いてばっかり!本当に」と笑われていた。
試合後は三浦が「本当にまだ実感が湧いてなくて。本当に私たちの今までやってきたことを出す事ができてうれしい。そこが本当にうれしいです」と語った。木原はSP後にずっと泣いていたことを明かしたが、三浦は「龍一くんがずっと泣いてるんですよ。いつも引っ張ってくれる龍一くんが。だからも今回は私がお姉さんでした」と胸を張った。木原は「4年前とは立場がすごい逆で僕が引っ張る立場だったんですけど、今回はほんとうにずっと助けてもらって。昨日の時点で『もう全部終わっちゃったな』って思っていた。璃来が力強く引っ張ってくれて戻ることもできましたし、諦めないで本当によかった」と明かした。
SPでは得点源のリフトでまさかのミスが出て、5位発進。演技後、うなだれて約10秒動けなかった木原は「なんでああなっちゃったかわからない」と振り返りながら「明日は必ずここで、いつものりくりゅうような感じでお話できるように必ず戻ってくるので待っててください。必ず戻ってきます」と逆襲を誓っていたが、有言実行の舞となった。
◆三浦璃来(みうら・りく)2001年12月17日、兵庫県出身。中京大出。146センチ。カナダを拠点に木原と組んで7季目。22年の北京冬季五輪で団体銀メダル、個人で日本勢初入賞の7位。22~23年シーズンにグランプリ(GP)ファイナルで初優勝。世界選手権は23、25年に制覇。
◆木原龍一(きはら・りゅういち)1992年8月22日、愛知県出身。中京大出。174センチ。11年世界ジュニア選手権男子代表。13年にペアに転向し、14年ソチ、18年平昌両五輪に異なるパートナーと出場。
