平野歩夢、4年後については「何も考えてない」も「強く、進化していけたら」連覇ならずも戸塚金、山田銅の日本勢躍進に目を細める「日本の強さ証明できた」
「ミラノ・コルティナ五輪・スノーボード男子ハーフパイプ・決勝」(13日、リヴィーニョ・スノーパーク)
4大会連続出場で22年北京五輪金メダリストの平野歩夢(27)=TOKIOインカラミ=は86・50点で7位に終わり、4大会連続のメダル、冬季五輪では日本勢2人目、フィギュアスケートの羽生結弦さん以来となる2大会連続金メダルはならなかった。それでも大会直前の骨盤など複数カ所の骨折から27日、驚異的な回復力と執念で王者の誇りを刻みつけた。
最後まで平野歩夢らしく限界に挑戦した舞だった。骨盤の骨折、膝には感覚がないままの満身創痍の身体で2回目に実戦初投入のフロントサイドダブルコーク1620を成功。3回目には怪我の原因となったダブルコーク1260クリップラージャパングラブも敢行。転倒に終わったが、史上空前のハイレベルの戦いの中で、間違いなくその舞は見る者を魅了した。
転倒しヒヤリとする場面もあったが、「まずは生きて戻ってこれて良かった」と、安どの表情で吐露した。「本当に生きるか、死ぬかそういう覚悟をもって挑んだつもり。ここで初めてやるトリックも出して最後挑んでいたので。最後決めきれなくて、納得した結果には繋がらなかったですけど、今自分ができることは出し切れたのかな。今の状態の全力にチャレンジできてよかった」とうなずいた。4回転半の1620については「あそこまでの回転は痛みが出るが、アドレナリンと痛み止めでなんとかごまかせていた」と振り返った。
史上空前のハイレベルな大会。「4年でこれだけの進化もあること。4年前はあんまり想像できない世界観、レベルの高さを証明してくれた。みんながベストを出した五輪の舞台」と振り返り、その上で戸塚が悲願の頂点に立ち、19歳の山田も銅メダルを獲得。「みんなすごいベストな滑り。日本の強さを証明できた。自分自身も刺激になる持ち上げられかたでチャレンジできた」と、目を細めた。
今後の4年については「何も考えてない。まず怪我を治して、本当に自分らしい、自分自身が強くなっていけるように、そういう方向に進化していきたい。新しい姿を周りの人に届けられるな、そういう積み上げ方をみておいてもらえたら」と語った。
