接触でメダル逃したベンネマルス、怒りおさまらず「メダルを奪われた」妨害の中国選手からは謝罪受けるも「何の足しにもならない」「メダルは確実だった」「泣きたいのに涙も出ない」
「ミラノ・コルティナ五輪・スピードスケート男子1000m」(11日、ミラノ・スピードスケート競技場)
25年世界選手権金メダリストのベンネマルス(オランダ)が中国の廉子文と接触し失速。激怒するシーンがあった。中国選手は失格。ベンネマルスは再レースとなったが、タイムを更新できず、5位のままに終わった。
レース後、ベンネマルスは「何が起きたのか信じられない。僕が優先権を持っていた。彼はこのレースでは脇役にすぎないことを自分でも分かっていたはずです。全く理解できない。メダルは確実だった。100%です」と怒りが収まらず。廉からは謝罪を受けたが「何の足しにもならない。少なくとも銅メダルは僕のものだった。でも僕はただの5位の選手。本当に辛いです。今日は僕の日になるはずだった。本当に本当に悔しい。メダルを奪われた。その痛みが消えない。泣きたいのに涙が出ない」と、嘆いた。
中国の廉子文と11組で同走。レースはベンネマルスが好ラップを刻んだが、ラスト1周のバックストレートでアウトインが入れ替わる際に、交錯し接触。優先権のあるアウト→インだったベンネマルスが失速せざるをえなくなった。1分7秒58の好タイムでこの時点トップだったが、ゴール後、廉に対して怒りを爆発。五輪レコード更新の可能性もあっただけに、頭を抱え、スーツを脱ぎながら、廉に対して「なぜだ!」とばかりに両手を広げて激怒。声を荒げ、激しいジェスチャーで背中を叩いた。
スピードスケート大国・オランダのファンが駆けつけ、オレンジに染まった会場は騒然。廉は失格となり、ベンネマルスは単独走での再レースに挑んだ。大歓声に包まれながら懸命に滑ったが、タイムは伸びず、最初のレースのタイムを上回れなかった。最初のレースのタイムが採用され、5位のままとなった。
同種目はジョーダン・ストルス(米国)が五輪レコードの1分6秒28で金メダル。皮肉にも3位には中国の寧忠岩が入り銅メダルを獲得した。
