涙の棄権の近藤心音 それでも「すごく自分は強いなと思います」と語った理由 左膝靱帯損傷の重傷も最後まで可能性模索、自分の言葉で説明「北京と同じではない」

 「ミラノ・コルティナ五輪・フリースタイルスキー・女子スロープスタイル・予選」(7日、リビーニョ・スノーパーク)

 近藤心音(22)=オリエンタルバイオ=が予選1回目を棄権した。前回北京大会では大会直前の負傷で立てなかったが、今大会も再び直前の負傷で本番の舞台に立てなかった。2日前の練習で負った怪我は左膝前十字靱帯と内側副靱帯(じんたい)の損傷に加え、骨挫傷と半月板にもダメージを負った重傷だったが、直前の練習まで行い、最後もスタート地点までいった末に、苦渋の決断を下した。近藤は14日の女子ビッグエアにもエントリーしているが、欠場する意向を示した。

 予選が終わって立った取材エリア。涙があふれながらも自分の言葉で経緯を語った。「まず結論からお伝えしてしまうと、2日前の練習中の怪我の結果は、(左膝の)前十字と内側副靱帯(じんたい)の損傷が起きていて、骨挫傷と半月板も少し傷ついている。本来であれば歩くことも不可能なはずだった」-。

 5日の公式練習中にジャンプ台から飛び出した後、バランスを崩して転倒。救急車で搬送された。イタリアの病院で検査した結果は重傷だった。それでも最後まで可能性を探った。前回の北京五輪ではビッグエアの練習中に負傷。自らの言葉で語れない中で夢舞台を後にしていた。「治療を受けてトレーニングも最後まで取り組むことができた。私としては北京と同じではない。すぐに事実を受けいれて次に取り組むことができた心の強さもそうですし、今、膝の内部で起こっていることを理解した上で、最後までこの場にいたいという気持ちが消えなかった。この場にいずに逃げることもできたと思うんですけど、ちゃんと皆さんにお伝えする場がこの場にあるんだったら、最後まで自分の言葉で表に出るべきだと思った。すごい自分は強いなと思います」と、涙を流しながらも胸を張った。

 ビッグエアについても「今の膝の状況ではこれ以上無理はしてはいけない」と欠場の意向を明かした。

 演技を行えないまま、2大会連続で夢舞台を去ることになった。棄権を1番最初に伝えたのは家族。「本当に胸を締め付けられるような思いだった」とした上で「北京はコロナ禍という状況で、どうしても来れなかったところが、こういう素敵な街に連れてくることができたというのはそこは凄い誇りに思っていいんじゃないかなって思ってます」と、うなずいた。

 「今、膝はすごく無理をしてしまっている」と語ったが、「最後まで治療とリハビリとトレーニングをして、今日も朝一から練習を、寸前までやって、そこに関してはすごく満足がいってる。それをしたからこそ納得して、多分次に向かえるかなって思ってます」と、前を向いた。

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