深夜まで激闘のカーリング女子 涙のち笑顔で「おやすみなさーい」
「北京五輪・カーリング女子・1次リーグ、日本10-5ROC」(12日、国家水泳センター)
一時は3点差を付けられる劣勢から日本代表のロコ・ソラーレが終盤に連続スチールを決めて、ROC(ロシア・オリンピック委員会)に逆転勝利をおさめた。勝利の直後は涙を流しながら喜びを分かち会っていたが、NHKの中継内でのインタビューに応じた際にはマスク越しでも分かる笑顔で「おやすみなさーい」と日本の人々にも語りかけていた。
この日は午前のデンマーク戦も最終第10エンドで3点を奪っての大逆転勝利と、諦めない姿勢が勝ちを呼び込んでいる。
ひときわ苦しんでいたのがセカンドの鈴木夕湖。ショットが思うように決まらず、試合中も表情を曇らせる場面がよく見られていた。「全然、ショットが決まらなくて。本当につらかったんですけど、本当にみんなが助けてくれて、本当にみんなに感謝したいです」。試合を振り返る間も、他の3人から頭をなでられたり、声をかけられたりしていた。
スキップの藤沢は「今日のアイスが一番、難しかったんですけど、しっかりそれを攻略できるように、みんなで試行錯誤しながら(やった)。夕湖のショット率がそんなによくなかったのも、それがあったからこそ、チナ(吉田知那美)だったり私だったりのショットがつながって、ショットを決め切れましたし」と振り返っていた。
13日は試合がなく、14日は朝に世界ランク9位の中国、14日夜に世界ランク3位の韓国と対戦する。貴重な休養日はリラックスしたり、コミュニケーションをとったりして過ごすとした4人は、カメラに向かって「おやすみなさーい」と笑顔で手を振っていた。これを受けたNHKのスタジオの出演者にも笑顔があふれていた。