ザギトワ金!世界驚かせた15歳 後半に全てのジャンプ-常識外れ構成で新女王

 華麗な演技を見せるアリーナ・ザギトワ(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・フィギュアスケート女子・FS」(23日、江陵アイスアリーナ)

 SP1位のアリーナ・ザギトワ(15)=OAR=が合計239・57点で優勝し、今大会OAR初の金メダルを獲得した。世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワが238・26点で銀メダルだった。

 いつもは冷静なザギトワが、魂の叫びとともに右手を突き上げた。スタミナが求められる演技後半に全てのジャンプを跳ぶ驚異的な女子フリー。トゥトベリゼ・コーチから提案された当初「疑問に思った」という常識外れの構成を大一番で見事に滑りきった。

 最終滑走の世界女王メドベージェワが自分の得点に及ばないことが分かると、歓喜の瞬間を迎えた。込み上げる感情が涙となって頬を伝った。

 SPで1・31点をリードしたが、クラブの先輩メドベージェワの存在は脅威だった。「ミスはできない。重圧で手が震えた」。支えになったのは不断の努力だ。練習では3回転ジャンプを5連続で跳べる。「体が覚えている」ほどの異次元のレベルにある。2連続3回転で最高難度のルッツ-ループなどを次々と成功させ、断トツの技術点で逃げ切った。

 後半にジャンプを詰め込む戦略には、ボーナス得点だけを狙って偏りがあるという批判の声もある。バレエ「ドン・キホーテ」を情熱的に演じた金メダリストは「スローな音楽で始まってステップを踏み、最後はよりダイナミックにスピードアップしてリズムに合わせてジャンプを跳ぶ。私の演目は調和が取れている」と反論した。

 現コーチに師事するために12歳で故郷を離れてモスクワに移り住み、寂しさで涙した夜もあった。「けがを負い、浮き沈みもあった。まだ勝った実感はない」。肩の荷を下ろした今季無敵のスケーターに、15歳らしい笑みがようやく戻った。

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