“レジェンド”葛西 早くも北京五輪でリベンジ宣言「次も絶対出る」

跳躍を終えた第4ジャンパーの小林陵侑(右)を出迎える葛西紀明(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・スキージャンプ男子団体」(19日、アルペンシア・ジャンプセンター)

 冬季五輪最多の8度目の五輪となった葛西紀明(45)=土屋ホーム=を擁する前回銅メダルの日本は合計940・5点で6位に終わり、2大会連続のメダルを逃した。ソチ五輪では個人と団体で2つのメダルを獲得した“レジェンド”だったが、今大会はメダルなしで競技を終了。それでも4年後、49歳で迎える22年北京五輪でのリベンジを早くも宣言した。

 悔しい悔しいメダルなし。それでも大会を終えた葛西の表情は晴れやかだった。「やりきったという気持ち。今季は相当なプレッシャー、たくさんのプレッシャーがあった中、それが不安や、迷いに繋がっていた。その中でよくここまで合わせてこれたと思う」。そして、言った。「8度目の出場ができた。すごい記録が作れたのは良かったなと思います」。重圧の最大の要因は、日本選手歴代最多、冬季五輪史上最多となる8度目の五輪出場の記録だった。「若い選手がどんどん育ってきている中で、昨季のW杯ではある程度成績が残りましたけど、本当に8度目出れるのかなという思いがあった」と、振り返った。代表に入り、韓国入りしても5人のうちから4人の出場選手を選ぶ公式練習から「試合と同じぐらいの重圧があった」と、告白した。

 苦しい五輪を終えた。胸の中にはフツフツと沸き上がるものがある。22年の北京五輪について問われると「目指すというか、もう絶対に出ます。今回もメダルを取った選手をずっと見てて、次は絶対にメダルを取るという悔しい気持ちが湧いている。まだまだできるなって思う」と、キッパリとリベンジ宣言。不屈のレジェンドは、49歳で迎える9度目の五輪に向けて、早くも歩みを始めた。

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