圧巻逆襲のチェン「こういう終わり方ができてよかった」 北京五輪挑戦は明言せず

 「平昌五輪・フィギュアスケート男子・FS」(17日、江陵アイスアリーナ)

 優勝候補に挙げられながらまさかのSP17位と低迷したネーサン・チェン(18)=米国=がフリーで自己ベストを10点以上更新する215・08点をマーク。合計点297・35点とし、巻き返しに成功した。

 SPではすべてのジャンプに失敗し、演技後は虚ろな表情で「何が起こったか分からない。とにかく酷かった」と、自分への失望を隠さなかったチェン。しかし、一夜明けて臨んだフリーでは6本の4回転ジャンプに挑み、5本成功。演技後は明るい表情で語った。

 「SPの後は本当に落ち込んだ。もう1位を目指すのは難しいから。でも、結果のことは忘れて、自分自身が楽しんで、観客を楽しませて、五輪の経験に存分に浸ろうと思ったんだ」と気持ちを切りかえて挑んだことを明かし、「今日は本当に幸せだ。フリップでミスはあったけど、些細なこと。5つの4回転と、トリプルアクセルを決められた。本当にいい時間だった」と、充実の笑みを浮かべた。

 五輪デビューを振り返り「決してすべてが良かったわけではないけど、とても満足してるし、達成感がある。こういう終わり方ができて、良かった。SPの後は本当に落ち込んでいたから」。22年は自身のルーツでもある中国での北京五輪だが、「将来のことは分からない。今から4年間、毎日の積み重ねの先に何が起こるか」と、挑戦は明言しなかった。

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