日本5位、フィギュア団体に厳しい現実…フリー4種目すべて最下位

演技後、悔しがる坂本花織=江陵(撮影・高部洋祐)
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 「平昌五輪・フィギュアスケート団体」(12日、江陵アイスアリーナ)

 3種目が行われ、日本は男子フリーの田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院、女子フリーの坂本花織(17)=シスメックス=、アイスダンスフリーダンスの村元哉中(24)、クリス・リード(28)組(木下グループ)がいずれも最下位に終わり、団体戦のポイントを伸ばせず2大会連続の5位に終わった。金メダルはカナダ、銀メダルにOAR(ロシアからの個人資格選手チーム)、銅メダルは米国に決まった。

 参加10チーム中でSP(アイスダンスはショートダンス)上位5チームが進んだフリーの演技では4種目すべてで最下位の5位に沈んだ。団体でのメダル獲得を望んだ場合、突出したエースに頼らず、ペア・アイスダンスも含めた強化が必要になることを痛感させられる結果となった。

 田中刑事は冒頭に2本予定していた4回転ジャンプを続けて失敗。後半の4回転トーループも転倒してしまい、148・36点と自己ベスト(169・63点)に遠く及ばない結果となった。「本当に悔しいフリーを滑ってしまった」と沈痛な面持ちで振り返った。

 坂本は演技終了後に両手を合わせて謝罪をするしぐさをした。冒頭の3回転フリップからのコンビネーションジャンプが単独になり、軽度の回転ぶそくも取られつまずいた。3回転フリップ-2回転トーループの予定を3回転フリップ-3回転トーループに変更するなど、懸命にリカバーしたが131・91点と自己ベスト(142・87点)に届かず。「最初のジャンプでミスをしてしまってからすごく焦ってしまって。タイミングがどのジャンプもずれてしまって」と最初のミスが影響したと語った。

 海外チームの実力が高いアイスダンスフリーダンスも苦戦した。転倒もあり、自己ベスト(98・59点)に及ばない87・88点。団体戦のキャプテンでもある村元は「ミスはあったんですけど、個人戦へ向けていい試合の緊張感を味わえたと思う。次は個人戦へ向けて頑張りたい今日あったミスは忘れて、また新しい哉中とクリスを見せられたらと思います」と前を向いた。

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