宮原を襲う回転不足渦「自分では大丈夫という感覚」も…個人戦までに払拭なるか

団体女子SP 演技する宮原知子=江陵(共同)
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 「平昌五輪・フィギュアスケート団体・女子SP」(11日、江陵アイスアリーナ)

 宮原知子(19)=関大=は68・95点で4位となり、団体戦の得点で7ポイントを獲得した。得点源となる冒頭の連続3回転ジャンプが、ともに軽度の回転不足の判定を受け、個人戦に向けて課題を残す結果となった。上位5カ国が進出するフリーに進んだ日本は、12日の男女シングル、アイスダンスのフリーでメダル獲得を狙う。

 演技直後には両手を突き上げてガッツポーズした宮原だったが、チームメートに囲まれた応援席で、70点に届かない68・95点を見ると、表情が凍り付いた。「演技自体はすごく良かったと思うけど、得点は悔しい」。最大の原因は、得点源である冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループがともに軽度の回転不足をとられたこと。「ジャンプは大丈夫という感覚だった。点が出たときに全部アンダー(ローテーション)を取られたんだと。悔しい」と、自身の感覚と、ジャッジの判定との違いに戸惑いを隠せなかった。

 昨年12月の全日本選手権、今年1月の四大陸選手権とSP、フリーに組み込んだ3回転ルッツ-3回転トーループは、すべてどちらかが回転不足の判定を受けている。

 この日、世界女王のメドベージェワがSP世界新記録を更新するなど、ハイレベルな女子において、メダル争いへは完ぺきな演技が必須。21日の個人戦SPまでに日本女子のエースは、課題を払拭できるか。

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