高木美帆“戦闘服”着用で好タイム「かっこよく着こなしたい」

 「スピードスケート・平昌五輪代表壮行タイムトライアル」(19日、長野市エムウエーブ)

 金メダルの期待が懸かる高木美帆(23)=日体大助手=は女子3000メートルに出場し、4分10秒50だった。調整段階ながら、五輪本番を想定したトライアルで上々の仕上がりをみせた。佐藤綾乃(高崎健康福祉大)が2位。500メートルの男子は長谷川翼(日本電産サンキョー)が35秒14でトップとなり、加藤条治(博慈会)は35秒42だった。女子は郷亜里砂(イヨテツク)が38秒36の1位で、小平奈緒(相沢病院)は不出場。

 五輪本番で着用する“戦闘服”を身にまとい、高木美がリンクを駆け抜けた。五輪本番から逆算して追い込んだ練習を継続しているだけに、昨年2月の冬季アジア大会(帯広)で記録した4分5秒75の国内最高記録には遠く及ばなかったが、「滑りの感触やリズムは落ち着いて滑れた。内容はいい」と表情は明るかった。

 空気抵抗をへらしつつ、前傾姿勢を維持しやすいように工夫が施された日本代表の新スーツを着用。微調整を加えてこのレースに臨んだといい「やっと体になじんできた。かっこよく着こなせるようなかっこいい選手になりたい」と好感触だ。

 競技時間は女子3000メートルの五輪本番(2月10日、20時~21時50分)に合わせて、20時スタート。練習優先の生活を継続しているため、大幅な生活スタイルの変更はしていないが、「気持ちの持ち方と切り替えだけ意識した」。過度にレースを意識しすぎず、短期集中を心がけた。

 同種目は開会式の翌日、スピードスケートの中ではトップバッターとなるだけに「日本選手団としても重要な種目。まず一つの舞台と定めて、自信を持って挑めるようにしたい」と高木美。“模擬試験”で満点クリアとはならなかったが、最高のレースを見せるイメージはできつつある。

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