愛「一番苦しい五輪」重圧から解放され万感 涙の銅メダル

 「リオ五輪・卓球女子団体・3位決定戦」(16日、リオ中央体育館)

 ロンドン五輪銀メダルの日本がシンガポールに3-1で勝ち、2大会連続の表彰台となる銅メダルを獲得した。福原愛(27)、石川佳純(23)=全農、伊藤美誠(15)=スターツ=で臨んだ試合を中継した午前1時台のNHK総合の平均視聴率は、ビデオリサーチ社の調べで関東地区が15・9%、関西地区が17・0%だったことが判明。瞬間最高視聴率は福原が出場した第一試合の22・3%(関東地区)だった。

 福原が涙した姿に、列島がもらい泣きした。銅メダルを決めた午前1時台の平均視聴率は関東地区15・9%、関西地区17・0%。深夜にもかかわらず、高い視聴率が国民をくぎ付けにした。

 特に、福原が出場した第1試合を伝えた16日午後11時29分には22・3%(関東地区)の瞬間最高視聴率をマーク。チーム最年長として、2大会連続のメダルに挑む姿が、いかに注目されていたかを物語っている。

 苦しみ抜いてのメダルだった。シングルスでは3位決定戦で敗れ、準決勝のドイツとの団体戦では最後に自らが敗れた。

 シンガポールとの決戦。勢いをつけるつもりが、最初のシングルスで敗れた。それでも、伊藤と組んだダブルスで勝ち星を先行させた。そして4試合目で伊藤が銅メダルを決めると、人目をはばからず泣いた。

 「最年長で主将なので、強い気持ちで頑張ったが足を引っ張ってばかりで…。今まで3回五輪に出ているけど、メダルが獲れた大会と獲れなかった大会の違いはよく分かっている。メダルを死守できてホッとしている」。重圧から解放され、涙が止まらなくなった。

 「今までで一番苦しい五輪だった」。ロンドンから苦難続きだった。12年に右肘を手術し、14年3月には左足を疲労骨折。同年12月に腰椎椎間関節障害と、故障が相次いだ。「自分の体の声が聞こえるようになって、セーブするところはセーブする」。技術も磨き続け、世界ランクは15年10月に自己最高位の4位まで上昇した。

 プライベートでは卓球の台湾代表の27歳、江宏傑(ジャン・ホンジェ)との交際も明らかになった。それでも「今の私の一番の目標は、リオでの個人戦と団体戦でメダルを獲得すること」と五輪にかけてきた。

 「前回は小さい頃からの夢だった表彰台で、キラキラ輝いていた。あの風景が忘れられなくてやってきた。今回はやっと立てたという違う感情があった」。銅メダルはズシリと重かった。

 東京五輪への意欲を聞かれると「終わったばかりなので、銅メダルの喜びに浸りたい」と話すにとどめた。進退については明言せず「しばらく休んで、また考えたい」とも語った。日本女子卓球界を引っ張ってきた27歳は、あらゆる可能性を模索していく。

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