女子マラソン復活ならず 陸連・武冨部長「タフさ足りない」

 「リオ五輪・陸上女子マラソン」(14日、サンボドロモ発着周回コース)

 女子マラソンが行われ、日本勢は福士加代子(34)=ワコール=が2時間29分53秒で14位となったのが最高で、3大会連続で入賞を逃した。田中智美(28)=第一生命=は2時間31分12秒で19位、伊藤舞(32)=大塚製薬=は2時間37分37秒で46位だった。

 92年バルセロナ銀、96年アトランタ銅の有森裕子。00年シドニー金の高橋尚子。04年アテネ金の野口みずき。4大会連続でメダルを獲得し、日本の“お家芸”と呼ばれた女子マラソンの復権を目指す戦いは、リオのカーニバル会場である「サンボドロモ」発着で行われたが、3大会連続で入賞すら逃す惨状となった。

 日本陸連の武冨豊・女子長距離マラソン部長は「選手一人一人のタフさが足りなかった。足の状態が良くなかったりで、思うようにペースを上げていけなかった」と敗因を分析。「たとえば野口選手はレース前もハーフマラソンにたくさん出ていた」と金メダリストを引き合いに出し、五輪前の強化プランの見直しを示唆した。

 東京五輪に向けては「今年3月の名古屋で若手も出てきているので、継続して育成していく」と、世代交代を促進する方向性を示した。

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