水谷 世界王者と熱戦も準決で敗れ卓球界初の個人メダルに挑む

 「リオ五輪・卓球・男子シングルス・準決勝」(11日、リオ中央体育館)

 3大会連続出場の第4シード、水谷隼(27)=ビーコン・ラボ=は昨年の世界選手権王者の第1シード、馬龍(中国)に2-4で敗れた。同日夜(日本時間12日朝)の3位決定戦で日本男子初のメダル獲得を目指し、元世界1位のウラジーミル・サムソノフ(ベラルーシ)と対戦する。

 女子の福原愛に続いて、水谷も準決勝で中国の壁に屈した。ただ、今後に向けて希望の光が差した敗戦でもあった。

 過去12戦全敗。世界王者の放つ強烈なフォアに力負けする形で3ゲームを落とした。しかし、崖っぷちから意地を見せた。第4ゲーム、磨いてきたサーブから効果的にポイントを重ね、強打で振り切ると、第5ゲームは3-7から猛攻で逆転。最後は競り負けたが「0-3から2ゲームを奪えた。力は出し切れたし、自信になる」と前向きに話した。

 日本初の個人メダルに向け、3位決定戦に挑む。「もう一度、チャンスがあることがうれしい。今まで五輪に出てきた選手の思いも背負っている。取ると取らないとでは、宝くじが1番違いで外れるぐらいの感じがある」。すべてを懸けて、悲願に挑む。

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