ベイカー茉秋が金メダル 決勝で優勢勝ち 90キロ級初

金メダルを獲得しガッツポーズするベイカー茉秋=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・柔道男子90キロ級」(10日、カリオカアリーナ)

 2015年世界選手権3位のベイカー茉秋(21)=東海大=が、決勝でバルラム・リパルテリアニ(ジョージア)に優勢勝ちし、金メダルを獲得した。試合中盤に足技で有効を奪うと、そのまま逃げ切り、勝利の瞬間、両手を突き上げて笑顔を見せた。この日、女子70キロ級の田知本遙とともに金メダルを獲得し、今大会の柔道勢では3つ目の金メダル。また90キロ級では日本初の金メダルとなった。

 米国人の父と日本人の母との間に生まれ、東京で育ったベイカー。ピアノと柔道を並行して始めた6歳以来、日の丸を付けて戦うのを夢見てきた。試合後のインタビューでは「小さい頃からの夢だった。井上監督がオリンピックチャンピオンになったのを見て柔道を始めたので、それを達成できてうれしいです」と、喜びをかみしめた。試合前には、井上監督から「一番オーラがある」と言われたそうで、「それが結果で出てよかったです」と笑った。「まだ実感がないんですけど、すごくうれしいです。重圧というか、ずっとオリンピックチャンピオンになることだけを夢見て柔道に取り組んできたので、それがかなえられてよかったです」と、感無量の表情だった。

 ベイカーは初戦となる2回戦から、4試合連続の一本勝ちで決勝に進出していた。

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