三宅宏実、バーベルに頬ずり 笑顔の銅!腰痛に苦しむも渾身のリフティング

 女子48キロ級 ジャークで107キロに成功し、バーベルをなでて喜ぶ三宅宏実=リオデジャネイロ(共同)
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 「リオ五輪・重量挙げ女子48キロ級」(6日、リオ中央体育館)

 ロンドン五輪銀メダリストの三宅宏実(30)=いちご=は、スナッチ81キロ、クリーン&ジャーク107キロの合計188キロで3位となり、2大会連続のメダルとなる銅メダルを獲得した。

 直前に悪化した腰痛の影響は深刻だった。試合の3日前には競技人生で初めて痛み止めの注射を打った。スナッチではスタート重量の81キロを2度失敗。あと1度失敗すれば、4度目の夢舞台は記録なしで終わる。そんな崖っぷちの中で、三宅が驚異の踏ん張りをみせた。

 3回目の試技、バーベルを抱えた瞬間、お尻とひざが地面につきそうになった。しかし、ギリギリで踏みとどまると、力強く腰を上げ、成功。充実感あふれる笑顔が浮かんだ。

 クリーン&ジャークでも魂のリフティングを披露。1回目に105キロをクリアすると、最終の3回目に107キロを渾身の力で持ち上げ、5位から逆転で3位に。その瞬間、三宅は跳びはねて喜び、ステージを降りるときにはバーベルに頬ずりをして感謝した。

 「バーベルは16年間ずっと一緒に練習してきたパートナー。メダルが獲れた時に、バーベルに『ありがとう』と伝えたかった」。30歳になって迎えた4度目の五輪。“パートナー”への愛を伝えて、三宅は集大成の舞台を笑顔で降りた。

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