【五輪おじさん】120点!過去最高だ
「ロンドン五輪開会式」(28日、五輪スタジアム)
団長の山田です。いやぁ最高の開会式でした。夏季五輪の開会式は1964年の東京から今回まで13大会連続で皆勤賞の私ですが、ロンドンは世界一盛り上がった。“開会式ウオッチャー”として祭典を採点させていただくと、今回は100点満点の120点ですよ!
日本がボイコットした80年モスクワ五輪で、私はロシア語で「ミルユードルジバ(平和と友好)」と叫んで思い出が深いけど、ロンドンはさらに素晴らしかった。
何より企画が素晴らしいよ。聖火を船で運んだり、女王陛下が007の音楽に乗ってパラシュートで飛び降りたり、モハメド・アリさんが登場したり。私、アリさんにはロサンゼルス五輪でサインをもらっていて、懐かしかった。大変な闘病生活だけど当時の面影があったよ。
とにかく英国はやることが斬新だ。私は98年の長野五輪で大相撲の力士を開会式に参加させる企画を出した。英国も伝統と新しいアイデアの共存がある。20年招致を目指す東京も、そこを学ばなければいけないね。
トリは70歳のポール・マッカートニーさん。私が五輪に目覚めた東京とメキシコの間の66年に、ビートルズの一員として来日されましたが、今回、初めて生で歌声を聴いた。なかなかどうして、たいしたもんだよ。
会場の外ではフランス、米国、スロベニア、中国など世界中の人に囲まれて記念撮影。「ロンドン、バンザ~イ!1、2、3、ラッキー!」と叫んだ。「チーズ」じゃなく、「ラッキー」の方が最高の笑顔になるからね。86歳にしてこの場に来られて、ほんとに私は「ラッキー」ですよ。
