【コラム】五輪おじさん・日本-カナダ

 「サッカー女子・ロンドン五輪1次リーグF組、日本2-1カナダ」(25日、コベントリー)

 デイリースポーツ連載の半生記が大好評だった「五輪おじさん」こと山田直稔氏(86)が、日本選手勢の先陣を切って戦ったサッカー女子の日本対カナダ戦を観戦した。北京五輪での引退宣言を“撤回”し、金色のシルクハットに羽織はかま姿というおなじみの衣装で、日の丸を振った。1964年の東京五輪から日本選手を現地応援するのは、今回が13度目。本紙では五輪期間中、「五輪おじさん漫遊記inロンドン」を不定期で掲載。初回から元気な声が届いた。

 団長の山田です。ロンドン到着翌日、なでしこジャパンの初戦を応援するために、コベントリーまでバスで片道3時間かけて日帰りで行って参りました。もう、あんた、時差ボケもクソもないよ!「しんどい」なんて言ってる暇もないよ!それが五輪なんです。

 スタンドでは「がんばろう!日本!!」と記した日の丸と、「Peace and Friendship」と記した英国旗を連ね、その上に吹き流しと鯉(こい)のぼりを付けて応援。金色のシルクハットで。英国人の警備員にサインと写真撮影をせがまれましたよ。五輪リポーターの松岡修造さんとはアテネ、北京に続く再会。「よぉ!」「どうも!」って握手して。それから舞の海さんにも会った。彼も角界時代から知っている。五輪は出会いの場でもあるんだよ。

 試合は体力的に日本が4、カナダが6だった。それでも日本が勝った。やっぱり沢さんの存在は大きいよ。こうすればこうなると、二つも三つも先を考えてボールを通していた。私から見ても「えらいなぁ」と思うもん。彼女には「サッカーの渋さ」があるね。試合後も観客席に「ありがとう」って手を振ってくれた。自覚が違いますよ。

 カカトで先制点につながるパスを出した大野選手もすごい。彼女のご両親は私の斜め前に座っていて喜んでおられた。五輪で一番最初の試合に勝ったことは、サッカーに関係なく、これから始まる日本の全競技に勇気を与えたと思いますね。(山田直稔氏)

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