大相撲の逸ノ城（湊部屋）が７日、２２歳の誕生日を迎えた。埼玉・川口市の湊部屋で朝稽古を終えたあと、報道陣からイチゴがデコレイトされたバースデーケーキを贈られると、甘いものには目がないだけに思わずニッコリ。ローソクの火を思い切り吹き消すと、「もう２２歳になっちゃいましたね。２１歳だと“若い”って言われるけど、２２歳だともう若いと言われなくなるのがショックです」とぜいたく？な悩みを語った。

　昨年の３月場所後に新十両への昇進を決めて、一気に十両－幕内－三役へと駆け上がった。２１歳の１年間は、まさに破竹の勢いで相撲界を席巻した。取り巻く環境が激変して、「分からないことばかりだった」と振り返ったが、このまま歩みを止めるつもりはない。「またきょうからいい年になるようにしていきたいですね。番付を落とさずに、上を目指していきたい」と力強く言い放った。

　１月の初場所では６勝９敗とプロ入りして初めて負け越し、関脇から平幕に落ちた３月の春場所では１横綱２大関を破る活躍で９勝６敗。夏場所（５月１０日初日、東京・両国国技館）での三役返り咲きは確実視されている。一緒にモンゴルから来日した関脇照ノ富士（伊勢ケ浜部屋）の躍進にも刺激を受けており、大関を目指す２人の出世争いも楽しみだ。