元大関魁皇の浅香山部屋が土俵開き
昨年2月に独立した大相撲の元大関魁皇の浅香山部屋の土俵開きが1日、東京・墨田区に新しく完成した同部屋で行われた。
一門から友綱理事(元関脇魁輝)、伊勢ケ浜理事(元横綱旭富士)が出席、立行司・木村庄之助が祭主となって土俵祭が厳かに執り行われた。
伊勢ケ浜部屋から安美錦、宝富士、誉富士、照ノ富士、さらに友綱部屋から魁聖、旭秀鵬、旭日松と7人の関取衆が参加しての稽古で門出を祝った。
現役時代には幕内在位107場所、通算1047勝など数々の史上1位の記録を打ち立て、絶大な人気を誇った浅香山親方は、「これからが本格的なスタート。気を引き締めてやっていきたい」とひとつの節目を迎えて感慨深げな表情。玄関には優勝額も飾られており、4階建ての部屋の最上階には関取用の個室を3部屋用意するなど力士にとっても絶好の環境を準備した。
現在は幕下の魁渡(かいと)を筆頭に弟子は4人。これからは指導者として第2の魁皇を育てていくことが期待される。「関取に上がるのは大変なこと。基本を大事にして、強いだけじゃなく皆さんに応援してもらえる力士を育てたい。あいさつや礼儀などもしっかり教えていきたい」と抱負を語った。