石田匠が判定で5度目の防衛
「ボクシング・日本フライ級タイトルマッチ」(17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
王者・石田匠(24)=井岡=が2-0の判定(96-94、97-95、96-96)で船井龍一(30)=ワタナベ=を下し、5度目の防衛に成功した。
苦戦だった。立ち上がりは得意のジャブで自分の間合いをつくったが、船井もプレッシャーをかけてくる。3回に右まぶたを切られ、ボディーを何度ももらった。
カットはヒッティングとジャッジされたが「完全なバッティングでした。あんなに痛いとは思わなかった。言ってもしゃあないけど、途中目が見えないときもあった」と振り返った。
5回終了時の公開採点は1者がドローで2者が1ポイント差で石田を支持。それでも終盤については「ジャブは前半よかった。ただ、引き出しのなさを感じました」と反省の多い試合でもあった。
船井については「強敵でした。勝ったことがすべて。今日の相手に勝ったのは自信になる。僕の中では日本王者は卒業」と、今後は世界タイトルを狙う。井岡会長も「当たりでは負けていたけど、ボクシングで勝っていた。世界挑戦はあると思う」と背中を押した。