高山挑戦者は二刀流アルグメド
「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦」(31日、エディオンアリーナ大阪)
日本史上初の4団体制覇王者でIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32)=仲里=が29日、大阪市内で予備検診に臨み、3度目防衛戦を行う挑戦者の同級8位・ホセ・アルグメド(27)=メキシコ=とともに異常なしと診断された。
高山は身長で2センチ小さい157・6センチ、リーチは4・7センチ下回る158・7センチながら、胸囲は過去最大の85・5センチで、相手を4・3センチ上回った。
「いいコンディション。ベストで臨める」と体幹トレーニングの成果を強調。9月の前戦で左目上をカットした影響で、スパーリング回数ゼロという異例の調整で本番を迎えるものの、「スリリングで楽しめるボクシングをする」と自信をあふれさせた。
検診後には笑顔で握手。アルグメドの鍛え上げられた腹筋を指さし、写真撮影に応じた。なごやかムードを漂わせたが、「いい体に仕上げて来てるし、殴り合いになる。しっかりやります」と、リングでは“鬼”になることを予告した。
一方、アルグメドは本来は右構えながら、サウスポースタイルにスイッチすることを臭わせた。陣営は「彼は左でも右でもない。利き腕は右なんだろう、多分」と、戦法は“二刀流”。さらにバンタム級~ミニマム級まで5階級で試合経験があるなど、器用さと不気味さを漂わせた。

