江藤ビジョントレーニングで世界を獲る
「世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦」(11月28日、ゼビオアリーナ仙台)
33勝無敗1分の王者、カルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)に挑戦する同級3位・江藤光喜(白井・具志堅)が20日、都内で練習を公開した。
フライ級から一つ上げての挑戦に、江藤は「減量が順調で、びっくりするほど調子がいい」と絶好調宣言。長野、千葉、沖縄と3回の走り込み合宿で下半身をつくり「パンチ力につながる」と自信をみなぎらせた。
野木トレーナーも「元々パンチは強いが、体が強くなって、右は『フライ』の名の付くパンチではない」と、手応えを口にした。視界が明滅する特殊なサングラスを使用したビジョントレーニングで防御面の強化も図るなど、攻防に隙はない。
13年8月に、タイに乗り込みWBA世界フライ級暫定王座を獲得した。しかし、日本ボクシングコミッションが乱発されるWBAの暫定王座を認めず、日本では「世界王者」にカウントされていない。
勝てば平仲(元WBA世界ジュニアウエルター級王者)以来、23年ぶりの沖縄出身王者だが-と聞かれると「そういう質問を聞くと、暫定は認められないんだな、と思いますよ。具志堅会長も、ジムから世界王者が出ていないと言った。今度は暫定じゃない。絶対、強さを証明してみせる」と、だれにも文句の付けようのない世界チャンピオンになるつもりだ。
