天龍、最後の後楽園で大暴れ!

グレート・ムタ(左)にパンチを見舞う天龍=後楽園ホール
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 「プロレス・WRESTLE-1」(21日、後楽園ホール)

 11月15日に引退試合を行う“ミスタープロレス”こと天龍源一郎が21日、WRESTLE-1の後楽園ホール大会に参戦した。

 大相撲から76年にレスラー転向した65歳にとって、最後の“プロレスの聖地”での一戦。越中詩郎&河野真幸と組み、グレート・ムタ&KAZMA SAKAMOTO&NOSAWA論外と激突した天龍は大歓声を浴びながら、逆水平、グーパンチを繰り出し、暴れ回った。

 96年、02年に激闘を繰り広げたムタには対抗意識をムキ出し。場外を徘徊(はいかい)し、凶器を探す武藤敬司の化身にペットボトルを投げつけた。ムタの閃光魔術を食らい、ピンチに陥る場面もある中、最大の見せ場がやってきた。

 得意の毒霧を口に仕込んだムタに対し、天龍は自らブチュ~ッと“濃厚キス”を仕掛け、緑の液体を吸い出すと逆に噴射。ムタを慌てふためかせた。越中が論外を破り、ラスト後楽園を白星で飾った天龍は入場テーマ「サンダーストーム」が鳴り響く中、四方に一礼してリングをおりた。

 バックステージでは“毒霧強奪”を「昨日、寝ないで考えた」としてやったりの表情で振り返った。また、故ビル・ロビンソンさんと組み、故ジャイアント馬場さん&故ジャンボ鶴田さんのインタータッグ王座に挑戦した81年7月の“出世試合”をはじめ、数々の名勝負を残した場所との別れについては「空気がなくても生きていけるくらい最後の後楽園を満喫した」と感慨深そうにコメントした。

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