蝶野と小橋が“強力タッグ”結成

 プロレスラーとして一時代を築いた蝶野正洋(51)と小橋建太(48)が25日、都内の総務省消防庁で会見し、9月6日に東京・お台場で開催される『救急の日2015』で、スペシャル・トークイベントを行なうことを発表した。2003年の新日本プロレス5・2東京ドーム大会で、ノアのGHCヘビー級王座を賭けて激闘を繰り広げた両雄が、救急救命の啓発活動のために“強力タッグ”を結成することになった。

 蝶野と小橋がそろって会見を行うのは、新日本とノアの対抗戦が大きな目玉となった03年の5・2東京ドーム大会の事前会見以来、実に12年ぶりだった。

 蝶野が救急救命の啓発活動を行うようになったのは「プロレス界でライバル団体のトップであった三沢光晴選手がリング上で亡くなったことが大きく影響している」からだという。蝶野は「あの時、業界が何かをしないといけないと、選手管理、危機管理を統一しようという動きがあったんですが、まとまりきらなかった。それなら個人個人が救命の知識を知っておけばいいと思い、救命講習を受けに行ったのが始まり。プロスラーとしてできることは勇気と救急救命の知識を広めること」と思いを語った。

 5年前から積極的に救急救命の啓発活動を行ってきた蝶野は、昨年7月に一般法人「ニューワールドアワーズスポーツ救命協会」を設立。『救急の日2015』には同協会が協力することになり、蝶野が小橋に協力を要請し、今回のスペシャルトークショーが実現する運びとなった。

 今年6月、2人はテレビ局内で別々の番組収録で一緒になったことが布石となった。小橋は「その場で『2人で何かできればいいね』という話があって、しばらくして蝶野さんから『救急救命の啓発活動を一緒にやりませんか』という話を頂きました」と、強力タッグ結成の経緯を明かした。さらに小橋は「2009年6月13日に先輩の三沢光晴さんが倒れて、救急救命の重要性は身に染みて分かっています。その中で自分が何ができるのかを考えてきました。今回のイベントで一人一人に救急救命の大切を伝えていきたい」と、力強く腕まくりした。

 9月6日、レギュラー出演しているNHK Eテレ「Let,s天才てれびくん」提供の『蝶野教官&てれび戦士と応急手当を学ぼう!』のステージにも出演する蝶野は「若い世代だけでなく、30~40代は救命の意識は高いけど、人が倒れた時、何をすればいいか分からない-となってしまう。我々ができることは、自治体や消防の取り組みや救命の知識をより広めること」と力説。小橋は「救急の際にAEDをためらわずに使うには、どうしたらいいか。救急救命を広めると同時に一歩を踏み出す勇気を広めていきたい。躊躇(ちゅうちょ)すると助かる命も助からない。躊躇したらダメだめだよという思いを、蝶野さんと連携を取って広めたい」と力を込めた。

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