前日本王者・細川に会長が“引退勧告”

 「デイリー後援・ボクシング8回戦」(2日、大阪府立体育会館第2競技場)

 IBF世界スーパーウエルター級9位で前日本同級王者・細川貴之(30)=六島=は1日、68・5キロ契約ノンタイトル8回戦の前日計量を行い、対戦相手の東洋太平洋ウエルター級13位・梁正勲(韓国)とともに一発クリアした。

 50ラウンドのスパーリングをこなしたが、状態が一向に上がらなかった。計量会場では枝川孝会長から「最後の試合や。引退試合。もう辞めるしかない」と、さかんに“引退勧告”が飛んだ。

 絶不調の理由の一つが、昨夏手術した右目網膜裂孔の影響。会長によれば「怖がっている」と言う。細川は「目は何とも思っていないけど、周りからそう見えるのかも。試合でかばってるんじゃない、というのを証明したい。いっぱいまだまだボクシングしたいんで。負けたら引退だけど、泥臭くても勝ちにこだわりたい」と悲壮な覚悟を見せた。

 4月19日には日本同級王座返り咲きを狙ったが、王者・野中悠樹(渥美)にドローで王座獲得ならず。再戦の予定だったが王者が盲腸の手術などで次戦の対戦は流れた。出直しとなる一戦で進退をかける。勝てば11月にもタイトル再挑戦へつながる。

 5月17日に長女の咲花ちゃんが誕生したが、甘さを断つため、家族と離れ試合前1カ月はジムの寮に泊まり込んだ。「娘の画像は毎日、嫁さんから送ってもらった。もう6キロちょっと。成長は本当に早い」。娘のために、強いパパを取り戻す。

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