イチロー、ボンズ打撃コーチを驚かせる

ボンズ打撃コーチ(右、背番号25)が見つめる中、打撃練習をするイチロー=ジュピター(撮影・小林信行)
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 マーリンズのイチロー外野手(42)は9日(日本時間10日)、カージナルスとのオープン戦には出場せず、約1時間半の全体練習に参加。室内と屋外で行った打撃練習では今キャンプ最多の122スイングを披露した。

 ボンズ打撃コーチが“打撃投手”を買って出た室内ケージでのバッティング。イチローが鋭いスイングで快音を響かせるたびに同コーチから「グッド!」「パーフェクト!」の声が飛んだ。

 年間73本塁打や通算762本塁打などのメジャー記録をもつ同コーチと、数々のメジャー安打記録をもつイチロー。キャンプ16日目にして初めて実現した豪華“共演”。他の選手が20スイング前後で休みを入れるところをイチローだけは1回目が48スイング、2回目が41スイング。しかも時間は1回につき約4分のハイペース。2人の間に周囲を圧倒する空気が流れていた。

 屋外のフリー打撃でも、ボンズ打撃コーチがケージ裏から熱心に観察した。強風のため33スイングで柵越えこそなかったが、イチローが右打ちから一転、鮮やかな流し打ちを披露して同コーチを驚かせるシーンもあった。

 合計122スイングは今キャンプ最多。あす10日(同11日)のブレーブスとのオープン戦に「1番・右翼」で出場する予定だ。

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