イチロー8月打率・333

 レッドソックスにサヨナラ勝ちし、イエリチ(左)とハイタッチして喜ぶマーリンズのイチロー=マイアミ(共同)
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 「マーリンズ5-4レッドソックス」(11日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・右翼」で出場し、2打数1安打、2四球、1打点、1得点。打率は・250となった。日米通算4188安打とし、メジャー歴代2位のタイ・カッブの記録まであと3本とした。チームは4点差を跳ね返し、延長十回、サヨナラ勝ちした。

 紙一重。右翼スタンド向かって伸びた打球はフェンス前のアンツーカーで野手のグラブに収まった。2点を追う七回、1死満塁の絶好機。中継ぎ右腕、オガンドの初球、154キロの速球を鋭く振り抜いた。完璧に捉えたように見えたスイング。しかし、試合後のイチローは「角度、角度だね」と打球がわずかに上がり過ぎたことを明かした。

 外野が広いことでも知られる本拠地。「しょうがないね」。点差を1つ詰める一打となったが、09年4月15日以来、6年ぶりの満塁弾を逃した悔しさをにじませた。

 打線を勢いづけたのは1点ビハインドの九回だ。右手首骨折の上原に代わる守護神としてマウンドに上がった田沢の2球目、151キロの外角直球を左前へ運んだ。後続の同点犠飛をお膳立てし、延長十回、4番ボアにサヨナラ打が飛び出すと、仲間たちと笑顔でフィールドになだれ込んだ。

 月が変わってツキも変わった。月間打率・195の7月から一転、8月は9試合で打率・333(27打数9安打)、出塁率・424。スタメンで出場した全7試合で得点も記録している。この日、フィリーズが敗れたため、チームは地区最下位から脱出した。ここから一気に浮上したい。

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