イチ落球の同僚気遣う 自身は連続安打

試合前にライトの守備位置で打球を追うイチロー=フィラデルフィア(撮影・小林信行)
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 「フィリーズ6-3マーリンズ」(17日、フィラデルフィア)

 マーリンズのイチロー外野手(41)は先発を外れ、2-2の七回の守備から右翼に入った。九回の打席は中前打。1打数1安打で打率を・257とした。

 球宴明けの後半戦初戦。ベンチスタートとなったイチローは、同点に追いついた直後の七回の守備から途中出場した。3点を追う九回1死走者なしの打席は、抑えのパペルボンに対し、カウント1-1からの3球目、126キロの外角スライダーを中前へ。球宴前から続いている連続安打試合を4に伸ばした。

 「ようやくノーマルな状態に近づいてきている。野球をやる状態になってきた」。

 そう話したのは前半戦最終戦、12日の試合後だ。4日間の球宴休みはマイアミの自宅と本拠地マーリンズ・パークで体を動かし、後半戦に備えた。この日は相手先発が左腕ということもあり、スタメンから外れたが、唯一の打席でしっかり結果を出した。

 試合は、同点の八回1死一、二塁の場面でマーリンズのギレスピー中堅手がライナー性の飛球を捕り損ねて、勝ち越し点を献上。さらに、4番手左腕のダンが3ラン本塁打を浴びて一気に突き放された。敵地シチズンズバンク・パークは試合開始時からライトからセンター方向に強い風が吹いていた。右翼の守備位置から失策時の打球を見ていたイチローは「ここはフライ(の見極め)が難しい。変な風が吹いているから」と仲間を気遣った。

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