猫ひろし代表決定 悲願、雪辱の五輪

カンボジア代表に決まり会見した猫ひろし。喜びのニャー=プノンペン
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 カンボジアのオリンピック委員会は3日、カンボジア国籍のお笑いタレントの猫ひろし(38)=本名・瀧崎邦明さん=を同国のリオデジャネイロ五輪男子マラソン代表に選出したと発表した。猫は首都プノンペンで行われた代表発表会見に出席した。2012年のロンドン五輪の同国代表に一度は選ばれながら、参加が認められず、4年越しの悲願成就となった。

 08年からフルマラソンに挑戦。11年に同国の国籍を取得し、ロンドン五輪代表にいったんは選ばれたが、国籍変更から1年を経ていないことで国際陸連が国籍待ったをかけ、五輪参加が認められなかった。その後も五輪の夢を諦めず、カンボジアを拠点に競技を続け、出場切符をつかんだ。

 猫は会見で「2012年のアウトから4年間ずっと1位でいるのは大変でした。食事制限とか日々のトレーニングの積み重ねでした」と、代表決定までの苦労を打ち明けた。

 そして、「国際大会とかで、思うように記録が出ないこともありましたし、悔しい思いも何度かしました」と、くじけそうなこともあった日々を振り返った。

 また、「今後は、カンボジアのマラソンが強くなるように、自分のこれまでのマラソンの経験や、自分ができるサポートをさせていただきたいです」と、代表の座を与えてくれたカンボジアへの思いを口にした。

 今後は、12日に行われるプノンペン国際ハーフマラソンに調整を兼ねて出場する。

 猫は今年5月8日に行われた代表選考会で優勝。自己最高タイムは2015年東京マラソンでの2時間27分52秒。

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