フジ社長、「月9」史上最低視聴率

 フジテレビの亀山千広社長(59)が25日、同局内で定例の社長会見を開いた。有村架純(23)と高良健吾(28)が両主演を務めた月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(月曜、後9時)が全10話平均で9・7%となり、月9ドラマ史上最低となったことに「見られている感は僕を含めて現場の人間もしていると思うが、世帯視聴率にはね返ってこないのは、番組の魅力の限界があったのかなという気がします」とコメントした。

 21日に放送された最終回は10・2%で、これにより全話平均が9・7%となった。これまで月9ドラマでは14年4月クールの「極悪がんぼ」全11話の平均10・0%がワーストだった。

 ドラマプロデューサーという自身の経歴も踏まえ、「(人々が)仕事に悩んだり、人生に悩んだり、恋に悩んだりした時に本とか映画とかの中にドラマも入れていただいていた」と、視聴者に寄り添う形でドラマが存在していたと懐かしんだ。現状は、ネットの普及により、「同じ悩みや苦悩を抱える人たちが、会話を持てて共有できる」と分析。「1人でも多くの人に見せる努力をする。SNSをつかったPRの呼びかけであるとか、一緒にドラマも悩んでいくんだ、ということをやりながら視聴者と結びついていくことが求められるのかもしれない」とドラマ制作者へ向けて投げかけた。

 地方から上京してきた若者が、それぞれ人生上の難題を抱えながら生きる恋愛群像劇という内容については「現代社会のひずみみたいなのを入れながらラブストーリーをつくっていくという極めて質の高いドラマだったような気がするんですが…。多少視聴年齢を上げていきたいという思いもあって、ああいう作り方になったたんだと思います。それが世帯視聴率に結びつかなかった」と評価しつつも、結果を反省。「難しい時代だからこそ、うちだけじゃなく、競いながらテレビから“ドラマの灯”がなくなることがあってはならないので。次を見てほしいなと思います。反省すべき点は反省して、だと思っています」と月9に限らず4月期の新ドラマをPRした。

 (視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区)

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