どこまで事故配慮?映画公開延期に

 2月6日に公開が予定されていたTOKIOの長瀬智也(37)が主演の映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」(宮藤官九郎監督・脚本)の公開延期が20日、発表された。15日に発生したスキーバス事故を思い起こさせるシーンがあることが理由だが、ネット上では、現実に発生した事故を配慮して架空の物語である映画が公開を延期することに、賛否の声が上がった。

 修学旅行中にバス事故にあい、地獄に落ちてしまった高校生・大助が、地獄の鬼から特訓を受けて現世へのよみがえりを目指す、という異色作。長瀬は地獄の鬼「キラーK」を、大助は神木隆之介が演じる。

 ツイッターでは「事情が事情なだけに…仕方がないか…」、「フィクションだけど気になる人も少なからずいるだろうしね」と延期に理解を示す意見や、「ああああああああ」と、ひたすら悲嘆する声、「やっぱり」と予想していたとする声などがあった他、「気にしてたら何もできなくなる」と公開延期に否定的な意見もあった。

 事故シーンが冒頭にあるものの、全編がコメディー調の作品。試写会での公開あいさつで長瀬が「天国と地獄、どちらに行きたいか」という質問に「できれば天国に行きたいと思っていましたけど、この作品に携わって地獄になりました」と語るほど、暗く恐ろしいイメージの地獄が明るく描かれている。

 過去には戦国時代を舞台にした「のぼうの城」が、水攻めのシーンが東日本大震災での津波被害を思い起こすとして、11年9月から12年11月に公開延期となった例がある。

 配給のアスミック・エースは「具体的にクレームがきているわけではないが、昨日(19日)、製作委員会の緊急会議を開き、判断した」とした。

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