「サイレーン」ツイート大爆発の理由は

 15日に最終回を迎えた、俳優・松坂桃李(27)主演のフジテレビ系の刑事ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(火曜、午後10・00)に関して、制作局の関西テレビは16日、最終話が放送された15日にツイッターに投稿された同ドラマ関連のツイート数が約26万件に達したことを発表した。

 最終話の視聴率は関東地区で11・5%(関西13・5%)。視聴率だけでみれば、絶好調のTBS系「下町ロケット」などに比べれば“穴馬的”存在ながら、ツイート数ではここ1カ月、他ドラマを圧倒。視聴率という数字には表れない反響の大きさだった。

 「サイレーン」は女優・菜々緒(27)の悪女演技が話題となり、事前に原作ドラマとは全く違った結末を迎えることを告知。ネット上では最終回前から事件の黒幕予想が白熱していた。

 単純にドラマのタイトルを含んだ、ここ1カ月のツイート数を比較しても、NHK朝ドラ「あさが来た」が15万4千件、TBS「下町ロケット」が12万4千件であるのに対し、「サイレーン」は34万7千件で突出。特に最終話が放送された15日と16日だけで14万2千件を記録した。

 「サイレーン」は、ネットをみながらテレビを視聴する最近の若者世代の傾向や、謎解きドラマの性質をいかし、毎回放送後に、関西テレビが公式ツイッターで専用の「ハッシュタグ(♯)」を発表し、同ドラマのファンが“コミュニティー”を作って、謎解きや、感想などを議論できる場を仕掛けてきた。

 最終回は警視庁機動捜査隊の刑事・里見(松坂)が、殺人鬼・橘カラ(菜々緒)に捕らわれた相棒で恋人の猪熊(木村文乃)を救出。猪熊の発砲でカラは即死し、事件は解決したかに見えた…との状況からスタート。しかし、猪熊の様子に疑念を抱いた里見が、独自捜査を開始してストーリーが進行。

 里見とカラが、互いにGPSを仕掛けあうなど、スリリングな展開ながら“ツッコミどころ”も多く、ツイッター投稿も増加。仲間の警察に追われる立場となった里見が、カラを追跡する際に、なぜか突然、バイクに乗って登場した際には「ターミネーターかよ!」とツッコミが入る中、公式ツイッターが「バイクどこで手に入れたとか突っ込まないで下さい!」と呼応してつぶやき、笑いを広げる一幕もあった。

 衝撃の結末を迎えた放送後にはツイッターで「サイレーン」が人気ワードの1位となり、「おもしろすぎる」「期待どおり」「ヤバすぎる」との賞賛投稿が殺到。また「菜々緒、脱獄しないか?」と“続編”を期待する声も相次いだ。

 この火曜22時のドラマ枠は前2作が視聴率的に大苦戦したが、「サイレーン」の全話平均視聴率は関東9・2%、関西12・5%だった。

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