川島なお美さんが死去 54歳 都内の病院で 

 ドラマ「失楽園」や、「お笑いマンガ道場」などで知られる女優の川島なお美さんが24日、胆管がんのため入院先の東京都内の病院で亡くなった。54歳だった。

 夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)はフェイスブックで「本日19時55分妻なお美が他界致しました 一週間前まで舞台を勤め、そして最後の最期まで女優として、女房として、人として全力で生を全う致しました」と川島さんの死を報告。

 続けて、「なお美を支え応援して下さった皆様方には心より御礼申し上げます。息を引き取るまで川島なお美はやっぱり川島なお美のままでした。本当に立派でした」と記した。

 川島さんは名古屋市出身。青山学院大学在学中の1979年に歌手デビュー。女子大生タレントの先駆けとして人気を集め、ラジオのDJなどで活躍した。バラエティー番組「お笑いマンガ道場」に出演したほか、97年には渡辺淳一さん原作のドラマ「失楽園」で不倫関係に陥るヒロインを演じて話題となった。

 ワイン好きで知られ、2009年に鎧塚氏と結婚した。7日に鎧塚氏と都内で開かれたシャンパーニュの新商品発表会に出席。やせた姿に注目が集まったが、本人は「ワインは一生分飲んだ」などと笑顔で語っていた。これが公の場に現れた最後の姿となった。

 川島さんは全国ツアー中だったミュージカル「パルレ~洗濯~」を体調不良で17日に急きょ降板。20日には、11~12月に出演予定だったミュージカル「クリスマス・キャロル」(24都市28公演)の全公演を降板することを発表していた。55歳の誕生日(11月10日)を記念し、11月5日に東京・恵比寿でバースデーライブを開催することを予定していた。

 川島さんは昨年1月28日、肝内胆管がんで、12時間にわたる腹腔鏡手術を受け、胆管を摘出した。同2月上旬には退院、下旬にはラジオの収録で仕事復帰した。病名や手術については「極秘にするつもりだった」といい、病気については隠し続けていたが、同3月末発売の写真週刊誌が報道し、公となった。

 人間ドックで小さな腫瘍が見つかったのは13年8月。悪性か良性かも分からず、手術すべきかを悩み、「この人になら命を預けられる」と思える医師と出会うまで手術をしなかった。

 昨年4月、術後初めて公の場に姿を見せた時には「めちゃくちゃ元気です。(現在、抗がん剤などの治療は)何もやっていません」と完全復活を訴えていた。

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