安藤忠雄氏、安藤さんのせいやって?

 2520億円に膨らんだ巨額の総工費が問題となっている新国立競技場のデザインの採用を決めた有識者会議の委員長で、建築家の安藤忠雄氏(73)が16日、都内で記者会見を行った。

 安藤氏は笑顔を交えて、冒頭から独演会状態となった。

 「(7日の)有識者会議に出なかったからというて、全部安藤さんのせいやっていうのはどうなんかなと。同じ時間で大阪で講演会をやってまして。大阪でやってくれっていうたんですけどね。だいたい皆さんの意見は分かります。(質問)言うていただいた方がいいかな。そんな写真とらんと聞いてください」

 7日の有識者会議を欠席した件については「申し訳ない」と謝罪した上で、「体調が悪くなかなか東京にこれない。昨年、すい臓と脾臓を全摘出しまして。よく生きてるなと思う」と、体調の悪さを説明した。

 質問を数問受けた後はパネルの前に移り、関西のテレビ司会者ばりの“パネル芸”を披露した。

 委員長として、役割を担ったのはデザイン案の選定までだったと主張した上で、2520億円まで膨らんだ総工費については「下がるところあるんじゃないか。私が聞きたい。1人の国民として何とかならんかなと思う」と、嘆いた。

 計画の見直しについては「2520億円を聞いたときにええっと思った。本当?と。調整せなあかんでしょうね。徹底した討論をして、スケジュールのことを含め、コストのこと、そうすべきでしょうね」と、した。

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