桂文枝「生と死」見つめる 創作落語披露

 落語家の桂文枝(71)が30日、大阪市の天満天神繁昌亭で行われた「第92回創作落語の会」に出演。自身の250本目となる創作落語「おむかえびと」をネタ下ろしした。

 妻に先立たれた男に、死後の世界から“おむかえ”が来るという設定。29日に旭日小綬章を受章した際、上方落語の大御所・桂米朝さんが死去した3月19日に受章の知らせを受けたと話しており、期せずして「死」というテーマが重なった形。文枝は「たまたまなんですけど、なんか力が入らないというか、ノリが悪くなったかな」と反省を口にした。

 文枝は以前から、創作落語300作を目標として公言。残り50本となったことには、「残りも少なくなってきたので、これからはさらに内容のある、面白い、次の時代に残るものを作っていきたい」と意気込んだ。

 この日の「おむかえびと」も含め、近年は「生と死」をテーマとする作品が増えたという。「そういうものに対して、自分も考えるようになってきてるのかなと…。ホンマはそういうものよりも、元気よく楽しくという感じでやりたいなとは思ってるけど、避けては通れないことですから」としみじみ語った。

 今後の新作落語で取り上げるテーマについては「日常の生活の中のことを取り上げたいなと。高齢会社会とか、男女のこと、子どものこととか」と挙げつつ、「時代時代のはやりみたいなものは、そういうのを取り上げると古くなるのが早いし…」と、“一発屋”的なネタは避ける考えも。さらに「先日、天皇陛下もご訪問されておられましたが、パラオの方など、そういうネタをやれたらなと」と、国境を超えた大ネタの創作も視野に入れていることも明かした。

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