維新・松井氏 上西騒動の影響は否定的

 第18回統一地方選の前半戦は12日、10都道県知事選や5政令市長選などが投開票された。維新の党傘下の政治団体「大阪維新の会」にとって、大阪都構想実現への前哨戦となる大阪府議選(定数88)大阪市議選(同86)は同日午後8時に投票が締め切られた。

 大阪維新は府議会で第一党を確保したものの、目標にしていた過半数には届かなかった。午後11時40分から大阪維新の会本部で2回目の会見をした幹事長の松井一郎大阪府知事(51)は「勝ちか、負けか」と問われると「負けですよ」と即答。「まずは全員当選を目指していた。過半数には届かない形ですから、議会においては負けたなと思っています」と厳しい分析をした。

 今回の選挙期間中に維新の党では、3月の衆院本会議を欠席した際の不可解な行動が疑惑騒動に発展した上西小百合衆院議員(31)を除名処分とした。テレビ局の取材に対し、巻き舌でどう喝まがいに応じた秘書の言動も問題になった。

 一連の“上西騒動”の選挙戦への影響について、松井氏は「『ない』とは言えないでしょう」としながらも、「国会議員の一個人の資質において、そのことで大きく勝敗が変わるということにはなってないでしょう」と示した。

 ただし、「影響が全くなかったかと言えば、それはあるんでしょうけど」とも付け加えた。街頭では聴衆から「なんで(上西議員を)辞めさせへんの?」と聞かれ、「党は辞めさしても、法律で守られて、バッジを取り上げることはできない」と現行制度を説明したが「なかなか分かってもらえないところがあった」と苦々しい表情を浮かべた。

 「ただ、大阪維新の会は5年間、大阪において地に足をつけて活動してきました。1人の国会議員のことだけで、大打撃という形にはならなかったと思います。根元までそのことで根が折れるということにはなっていないと思います」と繰り返し自負を示した。

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