三島大輔さん死去 山本譲二ショック

 歌手・山本譲二(65)の出世作「みちのくひとり旅」(1980年)などのヒットで知られる作曲家・三島大輔(みしま・だいすけ、本名臼井邦彦=うすい・くにひこ)さんが、22日午前7時40分、肺がんのため横浜市内の自宅で死去していたことが23日、分かった。73歳。千葉県出身。恩人の訃報に山本は「心の整理がつかない」とショックは隠せない状態という。

 三島さんは、数年前に肺がんの診断を受け、入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていた。昨年12月には医師から「年内いっぱい」との余命宣告を受けていたが、そこから約2カ月、最後の力をふりしぼり生き抜いた。亡くなる2日前には、自身が作曲した最後の作品で、弟子の歌手・島悦子の新曲「港の別れ/雨降り酒場」のプロモーションに関し、関係者に電話するなど、最後まで作曲家人生を全うした。

 三島さんを恩人と慕う山本は、頻繁に見舞いに訪れていたという。三島さんが作曲した「みちのくひとり旅」がヒットし、スター街道の道へと進むことができた。

 山本は、三島さんが亡くなった22日は「NHKのど自慢」に出演した。訃報は本番前に知ったが、悲しみをひた隠しステージに立った。関係者によれば、本番後のアトラクションステージで「みちのくひとり旅」を歌唱したが、その際には、さすがに悲しみがこみ上げている様子だったという。

 通夜は24日午後6時、葬儀・告別式は25日午前11時、いずれも横浜市瀬谷区橋戸1の40の7 メモワールホール瀬谷で。喪主は妻・臼井千枝子さん。

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