高畑勲監督 アカデミー賞逃し会見

 第87回米アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされていた「かぐや姫の物語」での受賞を逃したジブリの高畑勲監督(79)が22日(日本時間23日)、米ロサンゼルスで西村義明プロデューサーと会見を開いた。

 同賞を受賞したディズニーの「ベイマックス」など、世界的に長編アニメはCG全盛の時代。手描き風のタッチにこだわり、幻想的な作品を作り上げた高畑監督は“平面アニメ”への強い思いをにじませた。

 8年の期間と、50億円の製作費を投じた「かぐや姫」。高畑監督は「ノミネートされて期待が高まっていて、大変な思いをしたスタッフが楽しみにしていたので、残念です」と本音を吐露。「ある意味、世界的に見て(平面アニメは)消えかけている。日本でも何とか打開しなきゃと思ってやってきた。“絵”を人の想像を揺り動かすものにする。“絵”の持っている力そのものに、ものを言わせるべきなのに、CGになってしまうと“絵”でなくなってしまう」と持論を述べた。

 決してCGアニメの批判ではなく「『アナ雪』も『ベイマックス』も面白かった」とも話した。次回作についての質問は「あまり考えなかった」とはぐらかしたが、いまだアニメへの情熱は失われていない。

 授賞式後のパーティーでは、西村プロデューサーと一緒に「アメリカン・スナイパー」で作品賞などにノミネートされていたクリント・イーストウッド監督と3ショット写真を撮ったという。

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